N°0897 Sold* ヴァンクリフ&アーペル – アンティークダイヤモンドリング
こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。
◆・◇・◆・◇・◆・◇・◆・◇・◆・◇・◆
フランスのジュエラー、ヴァンクリフ&アーペルのアンティークジュエリーをご紹介いたします。
この指輪は、フランスのベルエポック期(※ 下方参照)、1910年代のジュエリーで、 プラチナにダイヤモンドがセッティングされています。
リングはプラチナ製で、宝飾師がプラチナ板をカットし、角に磨きをかけて滑らかにして作った台座で、まるでレースのような透かし細工です。
中央にはオールドカットのダイヤモンド、シャンクの両側には、計4石のオールドカットのダイヤモンドをセッティングしています。
フレーム全てにミルグレーン(粒状彫金)があり、より繊細で優雅な印象のアンティークリングです。
側面を見ますと、正面の台座が曲線である上、後面には18金製の透かしフレームがセットしてあり、
この透かしのおかげで光が入り、ダイヤモンドがより綺麗に輝く宝飾デザインです。
正面の台座は、プラチナ板をカットしながらこの形に仕上げており、ヴァンクリフ&アーペルのエレガントなデザインに忠実な、宝飾師の技術の高さが見て取れます。
後面の18金製の透かしフレームも、着けると裏面になり見えないにも関わらず、上下にはツタ文様のデザインである点も、当時のヴァンクリフ&アーペルならではです。
上下に広がるデザインは、指を長く綺麗に見せてくれますし、デザインの美しさに、当時のヴァンクリフ&アーペルの創作性の高さが伺えます。
ベルエポック期は、細かい文様を施した装飾品が中心でした。使われ始めてまもない、微細な細工ができるプラチナに、ダイヤモンドの輝きのジュエリーが作られました。
中でもパリのジュエラー「ヴァンクリフ&アーペル」は、優雅なジュエリーが得意のメゾンで、このリングもメゾンならではのアンティークジュエリーです。
※ ベルエポック期_時代名称
ベルエポックとは、フランス語で「美しき良き時代」の意味で、19世紀末から1910年代のパリを中心に花開いた文化芸術の時代を指す。
19世紀中頃のナポレオン3世皇帝時代から発展した産業革命によって、経済が隆盛し、パリへは世界中から富豪が集まった。その注文に答えるように芸術家、建築家、宝飾家、作家、研究者などが各分野で活躍の場を与えられ、都市文化が栄えるようになった時代。
1914年に第一次世界大戦が始まると沈静するが、その後の1920年代には復活し「レ・ザネ・フォル」狂乱の時代と言われるモダンな時代が始まり、「アール・デコ」スタイルに変化していく。
※ ヴァンクリフ&アーペル Van Cleef & Arpels ジュエラー_宝飾商
1906年にアーペル兄弟と義理の兄弟のヴァンクリフによって創立したパリのジュエリー・メゾン。創業一族はもともとダイヤモンド商で、プラチナへ、ダイヤモンドをはじめとした宝石を使った繊細で優雅なデザインのジュエリーには定評がある。1925年パリ装飾美術博覧会では金賞を受賞し、王侯貴族や世界中の富豪を顧客に持つ。
特に1910年から1920年代のアール・デコ期前後には、パリのトップクラスのメゾンとして君臨した。
1920年代のアール・デコ様式にも素晴らしいジュエリーを残し、1930年の貴金属のバニティバッグ「ミノディエール」の命名もこのメゾンで、パーティバッグ、パウダーケース、腕時計など小物のデザインにも注力し、「ミステリーセッティング」の覇者となるなど、宝飾の歴史に残る作品を作り続けている。パリ1区のヴァンドーム広場22番地に本拠を置き、ロンドン、ニューヨークなど世界の都市へ支店を出した。1940年代以降もパリやニューヨークの社交界、世紀の結婚で有名なウィンザー公爵夫人といった顧客を持ち、現在もパリのトップジュエラーとして続いている、フランスの代表的な宝飾商の一つである。
フランス 1910年代
ヴァンクリフ&アーペル
素材: ダイヤモンド・プラチナ・18金
サイズ:L2.1cm
リングサイズ:12
Ring
France 1910s-
Jeweler: Van Cleef & Arpels
Material: Diamond, Platinum, 18K Gold
Size: L2.1cm
Ring size: 12