N°1136 ティファニー&エンリコ・セラフィニ ダブルネーム – 魚型アンティークブローチ

ティファニーの1950~60年代のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
「エンリコ・セラフィニ」とティファニーのダブルネームで、ティファニーがフィレンツェの宝飾作家セラフィニへオーダーしたブローチです。

ティファニーのアンティークジュエリー

セラフィニは1913年に生まれ、イタリア、フィレンツェの宝飾作家で、ルネサンスを代表とするフィレンツェの歴史に名を残す偉大な芸術家達の、金銀細工や彫刻技術を受け継いだ卓越した才能を持っていました。

彼のキャリアの初めにはルネサンス時代の彫刻家であるドナテッロのブロンズ像を再創作したことでも著名となりました。
自身のクリエーションに加え、世界有数の宝飾商からのオーダーへデザインし創作しました。

1950年代からは動物や植物をジュエリーへ昇華させ、顧客には、国連大使や海運業の富豪、世界有数の美術品コレクター達など、各国の貴族達、社交界の重要人物達が名を連ねています。

アンティークジュエリー金魚のブローチ

このブローチは18金とプラチナを土台に彫金を施し、美しい色彩や形の熱帯魚や観賞用金魚からインスピレーションを受けた立体的な魚型です。

目にはルビー、鱗にはエメラルド、ひらひらと泳ぐ鰭にはダイヤモンド、口には天然真珠をセットしています。

ブローチパーツは開閉クリップ式でしっかりと止まります。

宝石の色彩やデザインに生命美が溢れているアンティークジュエリーです。

○ ティファニー_Tiffany & Co._宝飾商_ジュエラー_美術工芸品店_メゾン
1838年にアメリカ、ニューヨークのマンハッタンにて、チャールズ=ルイス・ティファニー(1812-1902)とパートナーのJ・B・ヤングによって装飾品店として創業した。
チャールズ=ルイス・ティファニーの妻は、ジョン=B・ヤングの妹で1839年に結婚している。
チャールズ=ルイス・ティファニーのキャリアは、15歳の時に、綿事業をしていた父の小さな雑貨店での販売員からはじまった。その後、父から借りた1000ドルを元手に、J・B・ヤングとともにニューヨークのマンハッタンに小さな店を出し、クリスタルガラスや陶磁器、銀器、ジュエリー、時計などの贅沢品を販売し、1841年にはもう一人のパートナーのエリスを加え、店名をティファニー、ヤング・アンド・エリスと改名した。
店は最高級品だけを扱い、陶磁器とボヘミアクリスタル専門店としても知られるようになった。
また、1848年のフランスでの2月革命により王侯貴族から宝飾品を買い取り、アメリカで紹介し、またダイヤモンドへ投資を行い宝飾事業に成功する。
ここからチャールズ=ルイス・ティファニーは本格的に宝飾品の創作と宝石販売に重点をおくようになり、それがアメリカの偉大なジュエラーの始まりであった。
1853年にチャールズ=ルイス・ティファニーが全権を持ったのちは、店名をティファニー&Co.とし、1850年にはパリに、1868年にはロンドン店を構える。家具、ブロンズやガラス製品、絵画、銀製品、陶磁器、ジュエリー、時計など幅広いジャンルの美術工芸品を手掛け、アメリカだけでなく、ヨーロッパの製品をアメリカへ紹介した。
1877年にはフランス王家のジュエリーの一部を買取り販売し、宝飾商としてのさらなる名声を上げた。
1878年には南アフリカで採掘されたイエローダイヤモンドを購入し、128.54カラットの「ティファニー・ダイヤモンド」としてメゾンのシンボルにしている。6本立爪のダイヤモンドセッティングをデザインし、ティファニー セッティングと呼び、アメリカのキング・オブ・ダイヤモンドと言われた。
チャールズ=ルイス・ティファニーは、メトロポリタン美術館のパトロンであり、ニューヨーク美術協会の創設者のひとりでもあった。アメリカの発明家トーマス・エジソンとともに、劇場用照明器具を制作し、ブロードウエイのショーの発展にも貢献している。
1902年のチャールズ=ルイス・ティファニーの逝去後、息子のルイス・コンフォート・ティファニー(1848-1933)は、メゾンを引継ぎ、経営者として、アーティスティックディレクターとして、ガラスランプやステンドグラスの芸術家として活躍した。
アメリカの製品だけでなく、フランスの芸術家、エミール・ガレやドームといったガラス工芸品や絵画をニューヨークで紹介し、特にハイジュエリーは主にフランスの工房や芸術家から買い付けや創作オーダーを行い、ティファニーの名でニューヨークで販売もした。
1920-1940年代にはアールデコ・スタイルを発表し、1939年のニューヨーク万国博覧会で大成功をおさめる。
戦後は、1955年にアメリカの実業家ウオルター・ホービングがティファニーの株式を取得し、経営者の一員となり、数々の宝飾デザイナーとコラボレーションも行い、経営を立て直した。
コラボレーションの第一人者がジーン・シュランバーゼー、その後エルサ・ペレッティ、ジーン・ムーア、パロマ・ピカソと続き、シュランバーゼーのジュエリーは、ジョン・F・ケネディ大統領夫人ジャクリーヌの御用達として知られている。
1979年にエイボン・プロダクツ社がティファニーを買収し、現在はLVMHの傘下となり、経営が創業者のもとを離れたのちも、ティファニーは世界で最も有名なジュエラーとして続いている。

ティファニー Tiffany & Co. 1950-60年代
エンリコ・セラフィニ作 ダブルサインピース
素材: ルビー・エメラルド・ダイヤモンド・18金・プラチナ・天然真珠
サイズ: L5.0cm x W3.0cm x D2.0cm
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Brooch
Tiffany & Co. 1950-60s by Enrico Serafini
Material: Ruby, Emerald, Diamond, 18K Gold, Platinum, Natural Pearl
Size: L5.0cm x W3.0cm x D2.0cm
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