N°0714 Sold* 髑髏 (スカル)メメントモリ 18世紀 アンティークリング

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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フランスの18世紀中期、ルイ15世王時代のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
これは「メメントモリ - memento mori」を表した指輪で、スカル(髑髏)をモティーフにしています。

リングは18金製で、17石のルビーを周囲にセットしてあり、中央のスカルは、アメジストの「リバース・インタリオ」です。
透明な石などにインタリオ(陰刻)を施しますと、その図像を裏から見ますと浮かび上がって見えます。それを「リバース・インタリオ」と言います。

このリバースインタリオが珍しいのは、ボリューム感のある厚みのあるアメジストに彫ってあること、そしてスカルに白と黒のエナメルをつけてあることです。

リングは18金製のルイ15世様式で、側面は植物文様の透かし彫金で仕上げてあり、

裏面には、ルイ15世王のシンボル「太陽」の光輪図の彫金があります。

18世紀の前中期ならではの指輪のつくりで、着けますと丸みをつけた形や彫りの曲線が、指に心地良い形です。

ルネサンスから18世紀の王侯貴族階級では、「メメントモリ - memento mori 」という思想が注目されていました。
死を示すスカル(髑髏)は、死を悼むことではなく、逆に言いますと生への反語的役割を示すシンボルでした。

当時の言葉の、「死はだれにでも訪れ人生は短い。それ故人生を楽しみ生を慈しめ」という、メメントモリを象徴しています。
炎のようなルビーの色は、今は燃えていてもいつか消えゆく火(生)の儚さを示しています。

(メメントモリを示す男性の肖像 1663年 ダリッジ美術館蔵)

 

死病ペストや食糧難、魔術のような医学しかなかった世界で、死はいつも隣り合わせでした。
そんな時代のこの指輪には、人生に対するポジティヴで強いメッセージが含まれているのです。

このアンティークジュエリーは、18世紀当時は男性の指輪でした。
250年以上を経て、綺麗に輝くルビーや、アメジストのリバースインタリオが希少な、今にも通じる思想を示しているアンティークリングです。

フランス 18世紀中期
素材:ルビー・18金・アメジスト・エマイユ
サイズ:L1.3cm
リングサイズ:13 
Sold*

France, mid-18th century
Material: Ruby, 18K Gold, Amethyst, Enamel
Size: L1.3cm
Ring size: 13
Sold*

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