N°1035 ローズトパーズ・ダイヤモンド アンティークリング
フランスの19世紀中期、ナポレオン3世皇帝時代のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
中央にある淡いピンク色の宝石は「ローズトパーズ(ピンクトパーズ)」で、縁取りにはオールドカットのダイヤモンドが12石セットしてあります。
フランスではローズトパーズ、英語圏ではピンクトパーズとも言われるこの宝石は、インペリアルトパーズと同じく屈折率が高く、輝きが強い宝石で、特にローズトパーズはこの淡い薔薇色が魅力になっています。
ローズトパースとダイヤモンドのフレームは銀製で、台座とリングは18金製です。
台座は花びら型に彫金したもので、リングの両側は二又にカットし彫金飾りを施してあります。
正面のサイズは縦23mm、幅14.5mmで、縦長のエレガントなデザインです。
ダイヤモンドは12石で4カラット強と、大きな石を取り巻いているのは、中央のローズトパーズの宝石に、それだけの価値があるからです。
ナポレオン3世皇帝時代は、皇后ウージェニーが18世紀の王朝様式を取り入れたことから、美しい色彩の宝石とダイヤモンドの組み合わせが好まれました。
ローズトパーズ色のドレスのこの貴婦人は、19世紀のナポレオン3世皇帝の財務大臣と言う立場の人物の恋人であったエリザベス・アンヌ・ハイエットです。
このような綺麗な色と白へ、色の宝石やダイヤモンド、真珠を組み合わせると素敵ですね。
美しい色とダイヤモンドの輝きが魅力のアンティークジュエリーです。リングはサイズ直しも可能ですので、ご希望のサイズをお知らせください。
◯ ナポレオン3世様式_第二帝政様式_セカンド・エンパイア_フランス
1852年〜1870年に在位したナポレオン3世皇帝時代から1890年頃まで続いた、アンティック、ゴシック、ルネサンス、エジプシャンといった歴史的な様式を融合したスタイルをさす。また、ウージェニー皇妃がブルボン王朝やマリーアントワネット王妃の18世紀王侯貴族のスタイルを取り入れ、華やかな宮廷文化が花開いた。建築ではオペラ座、オスマン建築、デパートや駅などの公共建築物がある。ナポレオン3世皇帝は自由帝政のもとで商業や金融、文化の発展に力を注ぎ、産業革命によりフランスの経済発展に大きな効果をあげ、イギリスとも協調しフランスの国際的地位を高めるなど、政治的敏腕の持ち主であった。鉄道の整備やオスマンの指揮のパリ改造計画により、中世の建造物からオスマン建築へ変化させ、道路に水を流す街路清掃システムやガス灯の整備、オペラ座、コンコルド広場といった現在のパリの姿が作られた。この時代のフランスは、産業革命と豊かな経済によって、工芸の世界でも道具や機械が発明され、技術が飛躍的に発展し、創作に幅ができ、さまざまなテクニックを使った精緻な作品が作られた。ジュエリーでは、ウージェニー皇后の18世紀宮廷貴族好みから、ブルボン王朝的な豪華な装飾様式や、歴史主義、古代主義、ルネサンス時代様式など、古来にインスピレーションを受けたジュエリーが作られている。
フランス 19世紀中期
素材: ローズ(ピンク)トパーズ・ダイヤモンド・18金 ・銀
サイズ:正面 L2.3cm W1.45cm
リングサイズ:9
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Ring
France Middle 19th century
Material: Rose(Pink) topaz, Diamond, 18K gold, Silver
Size: Front L2.3cm W1.45cm
Ring size: 9
Price : Please contact us ▽