N°0710 リボン ダイヤモンド・天然真珠アンティークブローチ

フランスのベル・エポック期のアンティークジュエリーをご紹介致します。
1910年代のリボン型のブローチで、ダイヤモンドと揺れる天然真珠を飾っています。
リボン結びは、いにしえからフランスのジュエリーをはじめ、モードやインテリアデコレーションなどへ大変好まれる装飾モティーフです。

プラチナ製フレームへ、ダイヤモンドをセッティングしており、
このフレームは、宝飾師がプラチナ板をカットし、側面を滑らかに仕上げて透かしを作りながら、リボン型へ仕上げた上で、フレーム全面にミル・グレーン(粒状彫金)を施しています。艶やかな天然真珠の上部には、ダイヤモンド飾りがあります。
側面から見ますと、

仏語で「ア・ジュール」(※下記参照)と呼ぶ透かし部分があり、これは光を十分に入れてダイヤモンドがより綺麗に輝くための作りです。
バー・ブローチ型で、フレームや結び目のデザイン、揺れる天然真珠のセッティング、透かしの作りが曲線的でエレガントです。

すべて緻密に丁寧に作られており、凝った宝飾技術を使ったフランスのアンティークブローチです。

※ ア・ジュール 宝飾技法_細工
仏語。台座になる貴金属の裏側、側面へ透かしや孔開けをする技法。台座にセッティングする宝石が、より輝くように光を通すための細工。英語で言うオープンワーク、オープン・マウント、オープンセッティングなども同じ効果を出すための技法である。

※ バー・ブローチ 形_デザイン
水平の形状のブローチのこと。主にシメントリー(左右対称)のデザインで中央や両側に宝石や装飾細工をあしらったジュエリーである。

※ ベルエポック期_時代名称
ベルエポックとは、フランス語で「美しき良き時代」の意味で、19世紀末から1910年代のパリを中心に花開いた文化芸術の時代を指す。
19世紀中頃のナポレオン3世皇帝時代から発展した産業革命によって、経済が隆盛し、パリへは世界中から富豪が集まった。その注文に答えるように芸術家、建築家、宝飾家、作家、研究者などが各分野で活躍の場を与えられ、都市文化が栄えるようになった時代。
1914年に第一次世界大戦が始まると沈静するが、その後の1920年代には復活し「レ・ザネ・フォル」狂乱の時代と言われるモダンな時代が始まり、「アール・デコ」スタイルに変化していく。

フランス 1910年代
素材:ダイヤモンド・天然真珠・プラチナ・18金(WG)
サイズ:L6.0cm W2.1 cm 
価格問い合わせ ▽

Brooch
France 1910s
Material: Diamond, Natural pearl, Platinum, 18K white gold
Size: L6.0cm W2.1cm
Price : Please contact us ▽

お問い合わせ

一覧に戻る

こちらもおすすめ

ページの先頭へ