N°1224 天然真珠 懐中時計 アンティークペンダント
フランスの1820年代後半 – 1830年代の王政復古時代の懐中時計をご紹介いたします。
1824~1830年に王位にあった、シャルル10世王時代のアンティークジュエリーならではの様式です。
懐中時計は、片方が文字盤、片方が天然真珠(極小のシードパール含む)のセッティングにより文様を作ったもので、文字盤はエマイユ製です。
チェーンを通すパーツは、18金製です。
当時の宝飾師により作られた回転式ネジを上下することで開閉させる仕組みで、時計から取り外しもできます。
ムーヴメントは「ムーヴメント・スーパープラット」と言われる大変薄いムーブメントで、この時代の懐中時計では非常に珍しい作品です。
30〜50年後には高級時計のジャンルで作られるようになる位の質の高いもので、この点からも非常に高位の懐中時計であることがわかります。
全てオリジナルで時計を巻くキーが付属しており、オリジナルムーヴメント、オーバーホール済です。
また、この懐中時計はミュージアムピースです。
ロンドンの装飾工芸で知られる「ヴィクトリア&アルバート美術館」に、同様の懐中時計が保存されており、また、世界で出版された宝飾関係の書籍にも掲載してあります。
どちらも放射状に開いた花型の真珠のセッティングのデザインですが、当店の方の縁取りに1周、大きめの天然真珠を中心にし周りを小さな真珠で囲んだ花型のモティーフが連なっています。
また、当店の方には、チェーンを通すための開閉可能な天然真珠飾り付のパーツが付属しています。
19世紀前期の中でも始めに当たるフランスの王政復古時代のジュエリーやオブジェは、もともと少ないものですが、中でもこのように粒揃いの真珠を見事にセットしたお品は大変希少です。
ペンダントとしても美しいアンティークオブジェです。
時計についてのページもご覧下さい。
画像の真珠付きチェーンは参考品ですが、アンティークジュエリーで同様のチェーンをお探しできますのでお問い合わせ下さい。
◯ フランス王政復古時代_19世紀前期_シャルル10世王_ルイ18世_ルイ・フィリップ王
1814年のナポレオン1世皇帝の失脚後、1830年まで続いたブルボン王朝による立憲君主制。
まずルイ18世が復位した。ルイ18世は18世紀前期のルイ15世の孫で、兄はルイ16世、1755年にヴェルサイユ宮殿で誕生する。逝去後の1824年に弟のシャルル10世が続いた。シャルル10世王はマリーアントワネットとも仲良く、もっとも王らしい王と言われる。
1830年までの王政期には、18世紀のブルボン王朝様式やマリーアントワネット好み、中世、ルネサンス時代様式が復活し、ネオ・ゴシック、ネオ・ルネサンスといった工芸美術が流行する。1830年にはオルレアン王朝のルイ・フィリップ王が即位し1848年まで在位した。
一般には、1814-1848年を「フランス王政復古時代」と呼ぶ。
より詳しくは、ヨーロッパの歴史と国・時代と文化 をご覧下さい。
フランス 1820年代後半 - 1830年代
素材: 天然真珠・18金
サイズ:時計L6.0cm W4.1cm D1.1cm
上部パーツL2.8cm W0.7cm
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Pocket Watch
France late 1820s-1830s
Material : Natural pearl, 18K gold
Size : watch L6.0cm W4.1cm D1.1cm / upper part L2.8cm W0.7cm
Price : Please contact us ▽