N°1533. Sold* ロマン主義時代のロングネックレス 騎士の甲冑手型彫金細工

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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フランスの19世紀前期のロングアンティークネックレスをご紹介いたします。
1820~40年代のロングチェーンのネックレスで、全て宝飾師により作られており、現存は少ないジュエリーの一つです。長さは128cm、ダブルにしますと68cmです。

このアンティークジュエリーの魅力の一つ、それは飾り付開閉パーツと、ダブルに着けた時にずれないための留め具があることです。
飾り付開閉パーツは、取手を持っている騎士の甲冑手型で、19世紀ならではの形式です。

手の部分はこのように、中世の騎士が甲冑を着けたとき着ける甲冑と揃いの手袋をはめた手が、古い扉の彫刻のある取手を持っているデザインです。

360度、全面に彫金細工があります。

もう一つの魅力はこのチェーン、幅1mm、長さ1.7mmリングで、リボンを交互に組み立てたように作ってあります。

まるでウロコのように組み合わさったこの作りのおかげで、大変しなやかに動き、着けると心地良く、交差させた4面が光を受けて細かく輝きます。

そしてこちらはダブルに着けた時にずれないための留め具です。

ダブルで着けた時に、一番上の画像でチェーンが2連で留まる位置についており、引き輪をリングへ通してつけます。

とても小さいパーツで気にならないサイズ、このように1連で懐中時計などをつけた場合でも、目視ではさりげない感じです。

このソートワールの作られたロマン主義時代は、ブルボン王朝の王政復古期で、17~18世紀の王朝時代様式や中世様式が復古したため、このような中世の騎士風の装飾が宮廷で流行しました。

飾りパーツはどれも、表面を彫金師がや手の表情や取手の文様を彫金して文様を際立たせるよう仕上げています。

この1823年に描かれた夫妻の肖像画では、同じタイプのロングチェーンを二人が着けています。

(ジャック·ルイ·ルブラン夫妻の肖像 1823年 アングル作 メトロポリタン美術館所蔵)

 

開閉はこのように、ねじ部分の円盤を青い矢印の方向へ回し、パーツを開きますとチェーンが外せる仕組みです。

このねじ式部分は19世紀ならではのつくり、パーツの三角錐と同じ形にカットされたネジの部分が見えます。

ネジの部分にこのような切れ込みを入れつつ。ネジはスムーズに回ります。
このような高度な技術はフランスのジュエリーならではで、開閉パーツだけでも、現代は作ることができません。

騎士の甲冑手袋型パーツのサイズは縦4.6cm 、最大幅1.2cmです。
小さな世界にフランスの精緻な宝飾技術を注いでいます。

騎士の甲冑手袋型パーツの素晴らしいのは、取手を持つ手が上下に動くことです。
手の内側にバーを通し、取手を持つ手が上下に動くように作ってあります。

つまり、本当に手が取手を持っているようにつくってあるのです。このつくりのおかげで、着けた時にしなやかに揺れます。

このジュエリーは、19世紀ならではのデザインで、当時は下や上に載せた肖像画のように、懐中時計やロニエット(ハンドルのついた眼鏡)、シールなどを取り付けて、そのままぶら下げたり服に誂えたこのジュエリー用の小さなポケットへ懐中時計やオブジェを入れて身に付けていました。

あるいはチェーンだけで着ける時や、トップを見せたいときには、服にこのチェーン用に作ったボタンホールやループへ開閉パーツを差し込んだり、通したりしました。

留め具を後ろ側で留めますと、チェーンの揺れも楽しみながら、ペンダントトップをつけても重みでずれません。

(* 画像の懐中時計は非売品です。)

ダブルチェーンがしなやかに揺れるロマン主義時代の手型とロカイユの飾りが魅力の、アンティークロングチェーンです。

フランス 19世紀前期
素材:18金
チェーンサイズ:全長128cm
Sold*

France, early 19th century
Material: 18k Gold
Chain length: 128 cm
Sold*

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