N°1094 オールドカットダイヤモンド アンティークリング
フランスの1900年代初頭から1910年代、ベルエポック期と呼ぶ時代の、アンティークダイヤモンドの指輪をご紹介いたします。
プラチナの楕円形の台座にオールドカットのダイヤモンドを縦に5石セッティングし、台座をダイヤモンドで埋め尽くしています。
また、フレーム全てにミルグレーン(粒状彫金)をほどこしています。
楕円形の台座のまわりには、少し隙間を空け縁取りのフレームをつけたダブルフレームのつくりです。
正面から見て縦22mm、幅11mmの外側のフレームは、丸いスカラップ型に仕上げ、ダイヤモンドを9石づつ、計18石を飾ったデザインです。
リングのアーム(両脇部分)には、透かしをつけた三角形のフレームへダイヤモンドを各2石飾っています。
この指輪のフランスのベル・エポック期らしいつくりに、プラチナと18金を使っていることがあります。
正面のダイヤモンドの部分にはプラチナを、後ろ面には18金を使い、融点の違う貴金属を、当時の精緻な宝飾技法によりセットしています。
横から見ますと、後ろ面になる18金の台座も、表面のプラチナフレームの形に合わせて、スカラップ型にカットしてあるのが見て取れます。
その上、リングの表面には宝飾彫金で、植物文と珠文様を飾っています。
リングサイズは14で、変更は可能です。
このような細かな技法を駆使したつくりのおかげで、着けた時に彫金細工が斜めから見え、ダイヤモンドがより綺麗に輝き、一層優美な印象が感じられるのです。
ベル・エポック期は、フランス語で「美しき良き時代」を意味し、19世紀末から1910年代のパリを中心に花開いた文化芸術の時代のことです。
ダイヤモンドとプラチナの白い輝きが印象的なうえ、18金を使うことで、いにしえの時代の優美さもくわわり、ベル・エポック期ならではの繊細なジュエリーに仕上がっています。
オーバル型の指輪は、指を長くしなやかに見せてくれるデザインで、オールドカットダイヤモンドの深い輝きが着ける人のエレガントさを表すフランスのアンティークリングです。
◯ ベルエポック期_19世紀末-20世紀初期_フランス
ベルエポックとは、フランス語で「美しき良き時代」の意味で、19世紀末から1910年代のパリを中心に花開いた文化芸術の時代を指す。
19世紀中頃のナポレオン3世皇帝時代から発展した産業革命によって、経済が隆盛し、パリへは世界中から富豪が集まった。その注文に答えるように芸術家、建築家、宝飾家、作家、研究者などが各分野で活躍の場を与えられ、都市文化が栄えるようになった時代。
1914年に第一次世界大戦が始まると沈静するが、その後の1920年代には復活し「レ・ザネ・フォル」狂乱の時代と言われるモダンな時代が始まり、「アール・デコ」スタイルに変化していく。
フランス 1900年初頭-1910年代
素材: ダイヤモンド・プラチナ・18金
サイズ: L 2.2cm
リングサイズ:14
作品番号:585
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France, Early 1900s-1910s
Material: Diamonds, Platinum, 18K Gold
Size: L 2.2 cm
Ring size: 14
Piece number: 585
Price : Please contact us ▽