N°1583 Sold* カステラーニ – ブーラ型 ミル・フィオーレ装飾ダブルフェイスロケットペンダント
こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。
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19世紀イタリア、ローマの著名なジュエリーメゾン「カステラーニ」のアンティークジュエリー「ブーラ」をご紹介いたします。
「カステラーニ」は古代遺跡の宝飾品にあった金細工技法を研究し復刻し、古代ジュエリーのコレクターでもあったイタリアのジュエラーで、このペンダントは「ブーラ」と呼ぶ古代のペンダントの1様式で、下の画像で見られるように、紀元前のエトルスク(※下記参照)が源泉と言われ、悪霊から身を守るアミュレット(お守り)です。
ダブルフェイスで、表側はイタリア語で「ミル・フィオーレ 〜千の花々」と呼ぶ花装飾で、小さな花を一つ一つ宝飾師がロウ付けによりセッティングしています。
全体にフィリグリー、グラニュレーション、カンティーユといった古代の金細工技法(技法について詳しくはこちらのページへ)を使い、金線、網目、丸輪で装飾しています。
後ろ側がロケットで、内部にはかステラーニの刻印があります。
蓋の上下部に凹凸と上部の開閉部分の下にある突起でセットする仕組みです。蓋には「A E I 〜永遠に 英:forever」を意味するモノグラムがあります。
古代、「ブーラ」は、皇帝や宮廷の人々といった富者には黄金、貧者には革製を、親から子へと代々伝えた歴史があり、
幸運と守護を祈るシンボルを、カステラーニが19世紀に蘇らせたアンティークジュエリーです。
古代様式のアンティークチェーンや組紐などで着けられると綺麗です。画像のアンティークチェーンは参考品ですが、似合うアンティークチェーンをご紹介致せますのでお問い合わせ下さい。
※ カステラーニ Castellani, Fortunato Pio ジュエラー_宝飾商
フォルチュナート・ピオ・カステラー二(1794-1865)がイタリア、ローマに創立。息子アレッサンドロ(1823-1883)、孫息子オーギュスト(1829-1914)の3代に渡り存続した宝飾工房及び宝飾商である。
息子アレッサンドロが1860年パリのシャンゼリゼに、1870年にロンドンに宝飾店及び工房を開業し、1861年フィレンツェや1881年ミラノでの宝飾博覧会にも出展し、成功を収める。
オーギュストの一人息子アルフレッド(1856-1930)は、存命中父の仕事のデザインや修復に助力したが1930年に亡くなり、工房は閉じられた。
亡くなる以前にカステラーニの古代ギリシャ・ローマ時代の芸術品コレクション(花瓶、彫刻、ブロンズ像など)をはイタリア国家へ寄贈され、美術館へ収められた。
多くのコレクションされていた宝飾品はオークションによりヨーロッパ各国の美術館へ収められた。
古代エトルリアの発掘装飾品に魅せられ、自ら収集し、技法がわからなくなっていた宝飾技術や古代様式を、アンティック・リヴァイヴァルとして復刻し、ヨーロッパ中に影響を与えた。また、ビザンティン様式、中世様式の作品を創作し、各国の王国貴族や美術館、博物館に保存されている。
※ エトルリア ー エトルスク様式 エトルスカン・スタイル
エトルリアとは、紀元前8世紀〜1世紀に、イタリア半島中部(現在のトスカーナ地方、フィレンツェ〜ボローニャ、ペルージャ近辺)にあった都市国家群である。その古代文明の美術様式を仏語でエトルスク様式、英語ではエトルスカン・スタイルと呼ぶ。宝飾品では、グラニュレーション、オプス・インテルラシレ、フィリグリーなど非常に細かい金細工技法が発見されている。19世紀には、ローマの宝飾商カステラーニを筆頭とし、発見された古代の遺物にインスピレーションを受け、デザインや技法をジュエラー達が研究し「古代様式」「アンティックリヴァイヴァル」「考古学様式」のジュエリーが作られている。
※ ウェブサイト掲載中のアンティークジュエリーやオブジェのより詳細については、このページの「お問い合わせ」ボタンからご連絡下さい。実物をご覧いただけます。こちらのインフォメーションをご覧下さい。
ローマ 19世紀中期
カステラーニ Castellani
素材:18金
サイズ:L6.9cm W3.4cm D1.3cm
Sold*
Rome Italy mid 19th century
Jeweler: Castellani
Material: 18K gold
Size: L6.9cm W3.4cm D1.3cm
Sold*