N°1423 ピクラー - アテナ女神 アンティークカメオブローチ・ペンダント

著名な宝飾彫刻一族「ピクラー」のサインピースのアンティークジュエリーをご紹介いたします。
フランスの19世紀中期、ナポレオン3世皇帝時代の作品で、カメオはシェルに彫ってあり、モティーフは古代ギリシャ神話のアテナ女神です。
フレームは18金と銀製で、トルコ石、天然真珠、ダイヤモンドで装飾しています。


縦56mm、幅38mmの作品で、後ろ面にはペンダント用パーツ及びブローチピンがあります。

ピクラー一族は、イタリアの宝飾彫刻師で、父アントン・ピクラー(1697–1779)、2人の息子ジョヴァンニ(1734-1791)とルイジ (1773-1854)がおり、18世紀後期から19世紀前期にかけてのヨーロッパ王侯貴族御用達のインタリオやカメオの宝飾彫刻家として知られています。

ジュエリーの様式とアテナ女神の盾には「ピクラー」のサインである「PIX」が見られ、19世紀前中期のピクラー一族には、父とともに工房でカメオ作家として活躍していた娘がおり、その時代の作品と判別できます。

アテナ女神は、芸術や知恵、戦いのシンボルとして古代ギリシャとローマ神話(ローマ名:ミネルヴァ)に登場し、都市の名前となり、都市を守護する女神としてパルテノン神殿に祀られたという、古代ギリシャにとって主要な神でした。

(古代ギリシャの神々 左端がアテナ女神 紀元前4世紀頃 壺絵 ブリティッシュミュージアム蔵)

 

アテナ女神は、ペガサスのついた兜、メデューサが正面についた甲冑をつけ、ヤリを持っています。
神話ではこれらのシンボルを使い、他の神々や人間に知恵を授けました。


フレームは、トルコ石を周囲にセットし、カメオの周りには、天然真珠とダイヤモンドのついた花飾りをつけています。
上には銀フレームにダイヤモンドのリボン飾りがあります。
後ろ面は18金製で、カメオの後ろ側は白蝶貝をセットしてあり、ブローチピンと、ペンダント用のパーツがあります。

白いカメオと空色のトルコ石のコンビネーションが印象的で他には無い、フランスらしいアンティークジュエリーです。
より詳細はお問い合わせください。(画像のチェーンは参考品です。)

※ ピクラー  Pichler
ピクラー一族は、イタリアの宝飾彫刻師で、父アントン・ピクラー(1697–1779)、2人の息子ジョヴァンニ(1734-1791)とルイジ (1773-1854)による工房である。父は現在の北イタリアからオーストリア圏出身で、イタリアのナポリで修行を積み、主にローマで活動をした。
18世紀にはフランスのブルボン家や、ナポレオン1世皇帝、神聖ローマ帝国のローマ皇帝ヨーゼフ2世への作品を作っている。
古代遺跡の発掘品から多くのインスピレーションを得たカメオやインタリオを創作しており、ロンドンのブリッティッシュミュージアムやパリの国立文書館などが作品が所蔵している。

カメオ:ピクラー Pichler
フランス 19世紀中期
素材: シェル・天然真珠・トルコ石・ダイヤモンド・18金・銀・白蝶貝
サイズ:L5.6cm W3.8cm
価格問い合わせ ▽

Pichler
France, mid-19th century
Material: Shell, Natural pearls, Turquoises, Diamonds, 18K Gold, Silver, Mather of pearl
Size: L5.6cm W3.8cm
Price : Please contact us ▽

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