N°0604 ユノー女神 エメラルドのインタリオアンティークブローチ
古代のインタリオ(陰刻)をセッティングしたフランスのアンティークジュエリーをご紹介致します。
インタリオは古代ギリシャ時代の紀元前2〜3世紀、ヘレニズム期の作品で、ユノー女神(古代ギリシャ神話ではヘラ)を陰刻しています。
ユノーは古代ギリシャの神々の中で最高位の女神で、ユピテル(古代ギリシャ神話ではゼウス)妻で女性の守り神です。
ユノー女神は、冠とケープがシンボルです。
フレームは19世紀後期にフランスで作られ、4石のルビー、13珠の天然真珠をルネサンス時代様式のフレームでセッティングし、周囲を古代様式のフィリグリー細工や金の珠飾りで装飾しています。
後面はクローズドセッティングです。
このインタリオは彫刻線も美しく精緻に陰刻してあります。エメラルドは他の石に比べ彫刻が難しい石である上に19世紀までは産出も少なく、古代はもとよりインタリオでエメラルドを用いたアンティークジュエリーは大変稀少です。
古代の宝飾品にインスピレーションを受けたアンティークジュエリーで、細かい細工や宝石のセッティング方法、色彩が魅力でもあるブローチです。
※ フィリグリー 宝飾技法_細工
「フィリグリー」とは、宝飾師により、主に金や銀などの貴金属を糸のように細く作った線状のものを、コイル状に巻き上げたり、縄編み状や粒彫金を施し、それらを溶接して作りあげる宝飾技法。
フレームを土台に様々な文様を作る、土台を使わず線だけで透かし文様(オープンワーク)を作る場合もある。宝飾師がミリ以下の単位の線から作る細工は、機械では不可能な、レース編みのような細やかさがある。元来この技法は、古代遺跡から発掘された古代ギリシャやローマ時代の宝飾品に使われていた細工で、19世紀の宝飾師の研究により復刻された技法でもある。
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インタリオ:古代ギリシャ時代ヘレニズム期 紀元前2-3世紀
ブローチ:フランス 19世紀後期
素材:エメラルド・ルビー・18金・天然真珠
サイズ:L3.1cm
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Brooch
Intaglio: Ancient Greek Hellenistic period 2-3 centuries BC
Brooch: France Late 19th Century
Material: Emerald, Ruby, 18K Gold, Natural Pearl
Size: L3.1cm
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