N°1081 ファリーズ – オルタンシア 紫陽花 フランスアンティークブローチ
フランスの19世紀のジュエラー「ファリーズ」のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
オリジナルボックス入りで、モチーフ「オルタンシア – 紫陽花」です。
サイズは直径3cm、
花、葉、茎全てを宝飾師が彫金で作っています。
3つの花は銀フレームへダイヤモンドをセッティングし、葉と茎は18金と緑色のエマイユ製です。
ふわりと広がる花びらは、こちらも全て彫金で、一つ一つ形が違い、いくつも重ねて立体感のある紫陽花のかたちを作っています。
茎には線彫りをつけ、表面を艶消し加工した上へ、明るいグリーンのエマイユ・トランスパラン(半透明エナメル)で仕上げて、台座の18金の葉脈彫金が透けています。
自然の紫陽花そのもののように、どの角度から見ても、茎の凹凸や質感をたくみに作り上げています。
紫陽花は、フランス語で「オルタンシア」と言いますが、ヨーロッパでは紫陽花は1700年代末頃はまだ植物学者が知っていたくらいで、一般的な植物ではありませんでした。
しかしナポレオン1世皇帝の皇妃ジョゼフィーヌの娘でオランダ王妃オルタンスが同じ名前から紫陽花の花を好み、1800年代前期に宮殿の庭園で咲かせたことから、ヨーロッパで広く知られるようになりました。
オルタンス王妃のジュエリーには、紫陽花のブローチがあります。
そしてオルタンスの息子がナポレオン3世皇帝で、母オルタンスが好きだった紫陽花は、ナポレオン3世皇帝時代から1800年代を通じて好まれたモティーフでした。
ヨーロッパで紫陽花は、初夏と秋の始めの2度咲きで、白、淡い緑や象牙色、ワイン色などの美しい色彩の花として大変好まれています。3cmの繊細なジュエリーですが、身につけますと「ファリーズ」ならではの作りやバランスの美しさが際立ちます。
「ナチュラリズム」、自然の美をジュエリーへ表したアンティークブローチです。ブローチとオリジナルボックスにはファリーズの刻印があります。
※ ファリーズ FALIZE ジュエラー_宝飾商
フランスのジュエラーで1838年にアレクシス・ファリーズが創立。19世紀中頃から活躍し、特に中世、ルネサンス時代の様式からインスピレーションを受けた作品を得意とし、ナポレオン3世皇帝時代には、ヨーロッパの王侯貴族や富豪の顧客が名を連ねる。1860年代以降には息子のリュシアンがアレクシスと仕事をしている。東洋美術に影響を受けたジャポニズムのジュエリーを作り、クロワゾネ・エマイユを使ったジュエリーを創作をしており、1867年のパリ万国博覧会へ出展、1878年の万国博覧会では、グランプリを受賞している。金細工、エマイユ、彫刻的な作品に高い評価があり、ジュエラーとしての隆盛は衰えず、ヨーロッパ全土の宮廷のティアラや宝飾品の注文を受けている。メゾンはリュシアンの息子アンドレが逝去する1936年まで続いていたが、逝去後、扉は閉じられた。
◯ エマイユ・トランスパラン_トランスパラント・エナメル_トランスルーセント・エナメル_七宝
透明、または半透明のエマイユをさす。フランス語ではどちらも「エマイユ・トランスパラン」、英語では「トランスパラント=透明」「トランスルーセント=半透明」と呼ぶ。
フランス 19世紀第四四半世紀
ファリーズ Falize
素材: ダイヤモンド・エマイユ・銀・18金
サイズ: L3.0cm W3.0cm
Brooch
France 19th century 4th quarter century
Jeweler: Falize
Material: Diamond, Enamel, Silver, 18K gold
Size: L3.0cm W3.0cm
Price : Please contact us ▽