N°0684 蛇のアンティークバングル スターサファイア・ルビー・エマイユ
フランスのナポレオン3世皇帝時代のアンティークジュエリーをご紹介致します。
1850〜60年代のバングルでモティーフは蛇、18金製で水色のエマイユで作ってあります。
頭部にはカボションカットのスターサファイア、目にはルビーをセッティングしています。
スターサファイアの周囲には幾何学模様の金の飾り、それぞれに彫刻があります。
バングルのエマイユをかけていない部分には、金にルネサンス様式の植物模様の彫刻があり、首部分には葉の彫刻が連なっています。
開閉は側面の彫刻飾りのある部分開き、セキュリティチェーン付で、バングルの内側は18金製です。
向かって左側が蝶番、右側に開閉用ボタンがあります。
蛇は古代から様々な神話や伝説に登場し、時空を超えたモティーフで神秘的、善と悪という陰陽二つの意味を持ち、豊穣や知恵、再生のシンボル、ルネサンス以降の美術では「時の神の持ち物」とされています。
黄金をベースにフランスらしい水色のエマイユに、
紫味を帯びたスターサファイアとルビーの組み合わせは、ナポレオン3世皇帝時代のフランスらしい豪華でシックなアンティークジュエリーです。
※ ナポレオン3世皇帝時代 時代名称_様式
フランスの1852年〜1870年まで続いた第二帝政時代。1848年にナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世皇帝)の甥であるルイ・ナポレオンがフランス第二共和制の大統領となり、1851年に政権を掌握し1852年にナポレオン3世皇帝となった。皇后はスペイン貴族のウージェニーである。自由帝政のもとで商業や金融、文化の発展に力を注ぎ、産業革命によりフランスの経済発展に大きな効果をあげ、イギリスとも協調しフランスの国際的地位を高めるなど、政治的敏腕の持ち主であった。鉄道の整備やオスマンの指揮のパリ改造計画により、中世の建造物からオスマン建築へ変化させ、道路に水を流す街路清掃システムやガス灯の整備、オペラ座、コンコルド広場といった現在のパリの姿が作られた。ウージェニー皇后の18世紀宮廷貴族好みから、ブルボン王朝の豪華な装飾品が様式として作られ、歴史主義、古代主義、ルネサンス時代様式など、古来にインスピレーションを受けたジュエリーが作られる。
19世紀以降、宝飾技術が発展し、さまざまなテクニックを使った精緻なジュエリーが作られ始めたが、ナポレオン3世皇帝時代は産業革命により道具や精密機器の創作とともにより高度となった。普仏戦争による疲弊でフランス第三共和制へ移り、皇帝時代は終わりを迎える。現在、フランス繁栄の基礎を築いた時代として評価されている。
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フランス 1850-1860年代
素材:スターサファイア・ルビー・ダイヤモンド・エマイユ・18金
サイズ:内径L5.5cm W5.0cm
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Bracelet_Bangle
France 1850-1860s
Material: Star Sapphire, Ruby, Diamond, Enamel, 18K gold
Size: Inner diameter L5.5cm W5.0cm
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