N°0797 17世紀紋章インタリオ アンティークリング
17世紀後期のフランスのアンティークジュエリーをご紹介いたします。
インタリオはブラッドジャスパーに彫刻した紋章で、
リングは18~20金製です。
インタリオは、フランスで13世紀から続く「Mortemart モルトマート」家の紋章です。
17世紀の有名なモルトマート家出身の貴婦人の一人に、モンテスパン侯爵夫人がおり、ルイ14世の寵姫でした。
インタリオは、深緑に緋色の斑点があるのが特徴の石、ブラッドジャスパーに彫刻してあります。
ブラッドジャスパーの「ブラッド」とは血のことで、天然でこのような緋色の斑点が石の中に現れます。
この石の緋色の斑点は「キリストの血」とも言われ、古くからヨーロッパではブラッドジャスパーを神聖視し、教会の宝物などに使ってきました。
宝飾品では、キリスト像のカメオやインタリオ、三位一体といった神聖なモチーフを彫刻し、ジュエリーやオブジェに使われています。
リングのインタリオの後面は閉じてあり、
700年を超える歴史あるモルトマールの紋章にふさわしい、どっしりとした重厚なリングの作りです。
リングの縁取りには細い2本の線彫金があり、ボリューム感をつけた側面へ陰影をつけています。
モルトマールは今もフランスの土地名にもあり、中世の教会や17世紀の建物などが残っています。
ブラッドジャスパーに彫刻された紋章のインタリオは、18-20金というハイキャラットゴールド製で中世の趣を残した指輪です。
男性だけでなく、女性が着けられてもシックなアンティークジュエリーです。
インタリオの紋章は、盾型のフレーム内に、レオパードの正面顔が3つ並び、上部には植物文様をシメントリーに配置し、中央には「三つ葉のクローバー」型、その下には十字架型を配しています。「三つ葉のクローバー」は、フランス王家の百合の紋章と同じ意味を持つ、王家、最高位貴族が使った「3つの剣=王、権力者、支配者」のシンボルを象っています。
紋章学では、レオパード(豹)はライオンと同じく、王、権力者、支配者が紋章へ使うシンボルで、例として12世紀から続くフランス大貴族及びイギリス王家を兼任したプランタジネット家の紋には横向きのレオパードが使われているように、最も古くからある紋章のシンボルの一つです。
フランス 17世紀後期
素材:ブラッドジャスパー・18-20金
サイズ: L1.2cm W1.0cm
リングサイズ:13
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France late 17th century
Material: Blood Jasper, 18-20K gold
Size: L1.2cm W1.0cm
Ring size: 13
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