N°1572. Sold* パスマントリー 透かし彫金ミルグレーン細工 18金製ソートワール
こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。
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19世紀後期から1900年頃のフランスの、見事な彫金細工で大変珍しいゴールドカラー使いの18金製アンティークロングチェーンをご紹介いたします。
長さは151.3cm、フランスでソートワールと呼ばれるジュエリーです。
このソートワールが素晴らしいところ、それは151.3cmの全チェーンが、宝飾師の手による彫金細工で埋め尽くしてあること、そして全てのモティーフが、彫金細工であること、その上イエローゴールドとシャンパンローズゴールドの、2色のデリケートな色彩の18金色を使っていることにあります。
モティーフを繋いでいるのは、通常ソートワールに使う細身のチェーンではなく、全て一つ一つの宝飾細工でモティーフを作り、それを繋げています。
細かな粒状彫金のあるモティーフは、縦13mm、幅6mm、厚み1mm、中央がトノー(樽)型のフレームで、上下にリングがあり、トノー型と上下のリングの間に、水平に別のリングを組み合わせた形です。
トノー型フレーム内には、一見フィリグリー細工に見える装飾がありますが、実は、これは全てミルグレーン(粒状彫金細工)です。
このトノー型+リングモティーフは、3cmの間隔で、組紐状にリングをセッティングしたモティーフを楕円形リング2個で繋いでいます。
総数111パーツの組紐リングは8の字型で中央に水平に別のリングを組み合わせ、トノー型と、デザインを揃え、全体に統一感を作っているのも、フランスのデリケートなデザインセンスです。
トノー型フレームの中の粒状彫金の拡大しますと、シメントリーに巻型のモティーフを飾っていて、巻型モティーフの一つのサイズは縦3mm、幅2mm、幅1mm、表面へミルグレーン(粒状彫金)をつけ、トノー型のフレームへセットしています。
このトノー型モティーフは総数36パーツ、ひとつひとつを宝飾師が槌打ちで粒状の彫金を作り、それをフレームへセットするため、時間がかかる作りのうえ、内部まで金製になっています。
また、両面とも同じ作りで、表裏はなく、身につけて回転しても、両面が同じように輝きます。
そしてイエローゴールドとシャンパンローズゴールドの、2色のデリケートな色彩の18金色がこの画像でお分かりいただけるでしょうか。
トノー型のモティーフがイエローゴールド、その他の組紐細工がシャンパンローズゴールドです。
シャンパンローズゴールドとは、現代のピンクゴールドのような赤味の強い金色ではなく、ロゼシャンパンのように、イエローゴールドに比べ、ほんの少し淡いピンクが混ざった色合いです。
一見分かりにくいほどの色の違いですが、身につけますと、この色彩の違いが陰影をつくり、他のジュエリーとも、多彩なコーディネイトがいたせます。
151.3cmの長さですので、2連を揃えてエレガントに着けられます。
全体で見ますと見た目も質感も、繊細さと適度な重厚感の両方を備えており、粒状彫金の透かし細工は、一見華奢に見えても光をしっかりと反射し煌めきます。
留め具も全てオリジナルで、引き輪は外径7mm、開閉はスムーズで、モティーフと同じバランスのサイズ感のため、着けた時にすっきりと綺麗です。
フランス18金刻印が、丸カンに2カ所、引き輪の横のリングに1カ所あります。
19世紀フランスならではのロングチェーンは、今に無い凝った作りと、繊細かつ華やかさを備えていて、
時計や他のジュエリーとも似合いますし、普段使いにシンプルにチェーンだけを、3連でシャツやセーターの襟元へ、揺れるように身につけるのが、フランス的なシックなお洒落、
無造作に着けると、繊細な作りの美しさが、ぎゅっと凝縮されているような魅力もあります。
いろんなスタイルのチェーンは、何種類持っていても使え、特にこのような凝った彫金細工のネックレスは、日常に、フォーマルにと活躍してくれます。
(着用イメージ)
深い魅力のある、大人の方のためのフランスのアンティークロングチェーンです。
フランス 19世紀後期 - 1900年頃
素材:18金
サイズ:L151.3cm
Sold*
France, late 19th century - circa 1900
Material: 18K Gold
Size:L151.3 cm
Sold*