N°1390. シェヴロン 18金製 天然真珠 スライド装飾付アンティークロングチェーン
フランスの19世紀中後期頃の、アンティークロングチェーンをご紹介いたします。
長さは76cm、ダブルのシェヴロン型チェーンで、天然真珠をセットした、スライドできる飾りがチェーンに通っています。
「シェヴロン」とは、フランス語で「杉織文様」のこと、
このチェーンは、V字の杉織文様を組み合わせて3面を作っており、360度どこから見ても、杉織文様が見えるチェーンの作りです。
より拡大して見ますと、どのように組み合わせてあるのかがわかります
このようなチェーンは、19世紀〜20世紀初期ならではで、フランスのアンティークチェーンにしか見られません。
まるで組紐のような作りですから、触り心地よく、大変しなやかで、繊細なシェヴロンチェーンは、光が当たると細やかに輝くのも魅力で、着け心地のとても良いアンティークチェーンです。
留め具はフランスならではの作りの鉤(かぎ)型です。
かぎ型パーツは長さ16mm、幅5.5mmで、開閉は、かぎ型の下の円盤を回転しますと、かぎ型が開きます。
閉めるときには、かぎ型をネジの部分にある細い裂け目へ差し込んで、再び円盤を回転しますと、しっかりと閉じる仕組みです。
フランスの宝飾ならではの、機械工学的なジュエリーの作りで、横から見ますと、鉤型をネジの部分にある細い裂け目が見え、回転盤を真ん中で停めた画像では、鉤型が、ネジの部分にある細い裂け目へぴったりと収まっているのが見えます。
この白い矢印の方向で、回転板を上下することで開閉します。
チェーンをセットしてある部分には、彫金文様があります。
次にこのロングチェーンの素晴らしいところは、天然真珠セッティングのスライドできる、楕円形の飾りモティーフのセットがあることです。
飾りモティーフは、高さ15mm、直径11mmで、中央に天然真珠が1周セッティングしてあります。
拡大しますと、天然真珠の上下には彫りによる空間があるのが分かります。
その上下には、細かい粒状彫金があり、楕円形には織物のような彫金があります。
全て宝飾師による19世期ならではの作りの飾りモティーフで、固定されず、自由に動きます。
ネックレスとして着けますと中央で留まります。
かぎ型パーツには彫金細工がありますので、上のイメージ画像のように、パーツを見せるように着けても綺麗ですし、当時はネックレスとしてだけではなく、男女問わず、懐中時計をトップへセットし、チェーンをボタンホールへ通して、時計はポケットへ入れて着けたりもしていました。
こんな風な装飾時計のためのチェーンとして、アンティークルーペを付けて、
シンプルに、ロングネックレスとしても楽しめます。
綺麗に整ったシェヴロン文様の、フランスの凝った細工の飾り付ロングチェーンは、大人の方のための、フランスのアンティークジュエリーです。
フランス 19世紀中後期
素材:18金・天然真珠
サイズ:L76cm
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France mid-late 19th century
Material: 18K Gold, Natural pearls
Size: L76cm
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