N°0712 Sold*  ムーアのカメオ アビエ アンティークリング

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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フランスのムーア人カメオのアンティークジュエリーをご紹介致します。
これは19世紀中期の、ナポレオン3世皇帝時代頃の指輪で、カメオは黒褐色と白の色層のアゲートへムーア女性の横顔を彫り、18金製のダイヤモンド付きイヤリングと髪飾りを着けた「アビエ」という装飾をしてあります。

ムーア人カメオ アンティークジュエリーリング

「アビエ」とは、 カメオへ装飾を施す宝飾技術で、宝石や貴金属で髪飾り、イヤリング、ネックレスなどがカメオへセッティングされます。
もとはフランス語の宝飾用語で、「アビエ」は「服を着た・正装した・飾った」を意味する言葉です。
リングはイエローゴールドとローズゴールドの18金製です。

カメオのフレームにはローズゴールドでトルサード(縄文様)飾りがあり、リングはイエローゴールドで、月桂樹をリボンで連ねたガーランドが両脇にあり、後ろ側までストライプ状の彫金があります。
月桂樹は、古代ギリシャ神話の太陽と芸術の神アポロンの聖木で、光や芸術のシンボルです。
樹木は芳香豊かで、永遠の若々しさを示す、鮮やかな緑の枝振りであることから、病気や悪事からも守るとされています。

このアビエしたムーア人のカメオは、英語では「ブラッカムーア」とも言われますが、ムーア人は、北アフリカの原住民のことで、ヨーロッパの人々を魅了した褐色の肌のエキゾチックな美しさがカメオに表されました。

17〜18世紀には、異国情緒あふれるムーア人の彫像や装飾が、インテリアや装飾品に見られるようになり、宮廷の人々を魅了し、19世紀にはカメオジュエリーが大変好まれました。

アンティークジュエリーのムーア人カメオでは、大きめが多く見られますが、この指輪のように、縦15mmのフレームにセッティングできるようなサイズはあまりありません。
その訳は、小さいカメオほど顔の表情を彫るのが難しいことに加え、濃色を顔に使うとなりますと、凹凸や顔のパーツがはっきりと分かるように彫らなければいけません。
それには彫刻師の技術とセンスが必要で、当時でも彫れる人はあまりいませんでした。

黒ではなく、濃い目のコーヒー色が綺麗なアゲートで、艶やかな表面仕上げと、アビエの髪飾りやダイヤモンドのイヤリングが顔の表情を生き生きと見せています。
お着けになると、2色のカラーゴールドとカメオの色彩がより引き立つアンティークの指輪です。

※ アビエ
カメオへ装飾を施す宝飾技術で、多くは宝石や貴金属で髪飾り、イヤリング、ネックレスなど。フランス語が源泉の宝飾用語で、「アビエ」は「服を着た・正装した・飾った」を意味する言葉である。
カメオを彫った上へ、貴金属、宝石をセッティングするため、カメオを破損しないように精緻な宝飾技術が必要となることから、アビエのカメオジュエリーは、ほとんどが質の高いジュエリーとなっている。

フランス 19世紀中期
素材:18金・アゲート・ダイヤモンド
サイズ:L1.5cm
リングサイズ:19-20
Sold*

Cameo Ring
France, mid-19th century
Material: 18K Gold, Agate, Diamond
Size: L1.5cm
Ring size: 19-20
Sold*

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