N°1502 アテナパルテノス インタリオ付アンティークペンダント

フランスの1800年頃のアンティークペンダントをご紹介いたします。
18金彫金のフレームに、古代のインタリオをセッティングしており、彫金フレームは4匹の蛇が玉を口に咥えた形がインタリオのフレームとなり、

トップで尻尾がからまった形でチェーン通しを仕上げています。

高さは32mm、幅は20mmと24mm、全て当時の宝飾師による彫金製で、

10倍に拡大しますと、鱗の細やかな彫りがより一層綺麗なことがわかります。

インタリオは古代ギリシャ時代の紀元前3世紀頃の作品で、アゲートへ陰刻しています。
アゲートは白と明るいレンガ色の層で、白の部分にはレンガ色がマーブル模様になった非常に珍しい石です。

インタリオのモティーフは「アテナパルテノス」です。
「アテナパルテノス」とは、紀元前5世紀ごろのギリシャのパルテノン神殿にあった、本尊アテナ女神です。
かつてパルテノン神殿には、槍を持ち兜と甲冑をつけ、手には勝利のシンボル「ニケ女神」をのせた像がまつられていました。

「ニケ」はギリシア神話に登場する勝利の女神で、有翼の女性の姿で表され、ギリシャのサモトラケ島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」(ルーヴル美術館所蔵)が有名です。
インタリオ(陰刻)ですが、拡大してみますと、まるでカメオ(陽刻)のように見える精緻な彫りがわかりますし、マーブル文様のアゲートが印象的です。

着けますと明るいレンガ色のアゲートが、さまざまな角度から見え隠れするセッティングなのも魅力です。

「蛇」は知恵を表すアテナ女神のシンボルで、それをフレームの装飾にしています。

( ※ アテナパルテノス像とそのシンボル )

 

アテナ女神は神々の王ゼウスの娘で、知恵、芸術、戦術、工芸の神として、古代ギリシャの偉大な守護神として、特にパルテノン神殿のアテナ女神は、ギリシャ全土の崇拝の的でした。
すでに古代でも、数々の歴史学者や著述家がこのアテナ女神像について書き残し、古代貨幣やインタリオのモティーフになっています。

玉をくわえる蛇は、アテナ女神のシンボルであり、古代より健康や宝物など大切なものを守る意味があります。
18世紀末からの古典様式にくわえ1804年にはナポレオン1世皇帝が戴冠し、古代への憧憬が高まった時代の、希少な古代の美しいインタリオを生かした、アテナ女神のシンボリックなアンティークペンダントです。

フレーム:フランス 1800年頃
インタリオ:古代ギリシャ時代 紀元前3世紀
素材: アゲート・18金
サイズ:L3.2cm W2.4cm D2.0cm
価格問い合わせ ▽

Frame: France, circa 1800
Intaglio: Ancient Greece, 3rd century B.C.
Material: Agate, 18K Gold
Size: L3.2cm W2.4cm D2.0cm
Price : Please contact us ▽

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