N°1395 アメジスト・シトリン フランス王政復古時代アンティークネックレス

フランスの珍しい1820-1830年代のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
18金製で、アメジストとシトリンを装飾金細工で飾った、古代様式のネックレスです。

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古代様式とは、紀元前の古代ギリシャやローマ、紀元前8世紀から紀元前1世紀頃に今のイタリアのフィレンツェからローマ辺りに広がった都市国家エトルリア文化の影響を受けたデザインです。
遺跡から発掘された金細工には、今では再現できない技法を使った、見事なジュエリーが存在し、19世紀当時の宝飾へ大きな影響を与えました。

このネックレスは、そんな古代様式を取り入れたデザインです。
1820-1830年代のフランスは王政復古時代で、ブルボン王朝が復活した時代で、18世紀末から続くクラシック(古代様式)が装飾に取り入れられました。

(古代ギリシャ・エトルリアの金細工ネックレス 19世紀遺跡発掘品図版より)

 

19世紀フランスならではの、全て宝飾師による金細工技法による凝ったものです。
チェーンへ、立体的な一重の薔薇に金の珠の彫金細工を飾り、アメジストとシトリンを交互にセットしています。
宝石は先の丸い爪の王冠型のフレームにセットし、全てのパーツはリングでしっかりとセッティングをし、綺麗に揺れるつくりです。

中央のアメジストはポワール(洋梨)カットで、全11石、シトリンは8石、中央のアメジストは縦20mm、幅13mmのサイズで、その横のシトリンは縦13mm、幅10mm、宝石は1-2mmずつ背側に向かってグラデーションのサイズです。

中央のアメジストの上の一重の薔薇型は直径7mm、サイズ違いで全56モティーフセットしています。

留め具は古代様式に添った形に仕上げてあり、U字型のパーツをリングへ通し留めます。
U字は下の画像のように通す部分を細身に、先には玉型をつけてあり、留めやすく外れにくいつくりです。

アメジストは赤味にも青味にも寄らず、ほんとうの美しい紫菫色で、黄金のネックレスに合う、シトリンの淡いシャンパンゴールドの輝きがアメジストを引き立てつつ、優しさを添えています。

一重の薔薇は、ローズガリカと呼ばれ、すべての薔薇の原種です。
フランスでは18世紀後期から、ローズガリカをもとに、たくさんの薔薇の品種が作られ、今も薔薇の国のひとつとして知られています。

長さは39.3cm、幅は2.7-3.7cmで、しっかりとしたチェーンでバランスよく作られたネックレスで、着けますと綺麗に首元へ添うかたちです。

フランスの古代様式のアメジストとシトリン、金細工のネックレスは、小さな金の珠飾りや、宝石が細やかに揺れるのも魅力的ですし、
ドレスアップはもちろんですが、日常のシンプルな丸首やV襟のトップへ着けられるのも美しいアンティークネックレスです。

◯ 古代ギリシャ_ギリシア
紀元前40万年前、石器時代と言われる頃、すでに人類はこの地に住んでいた・・・・・続きは、ヨーロッパの歴史と国・時代と文化「古代ギリシャ_ギリシア」の項へ
この時代の美術はヨーロッパの古典であり、古代メソポタミア、エジプト、ローマの様式とともに「アケオロジー」「古代様式」としてヨーロッパの美術やジュエリーデザインへ大きな影響を与えている。

◯ エトルスク_エトルリア_エトルスカンスタイル
エトルリアとは、紀元前8世紀〜1世紀に、イタリア半島中部(現在のトスカーナ地方、フィレンツェ〜ボローニャ、ペルージャ近辺)にあった都市国家群である。その古代文明の美術様式を仏語でエトルスク様式、英語ではエトルスカン・スタイルと呼ぶ。宝飾品では、グラニュレーション、オプス・インテルラシレ、フィリグリーなど非常に細かい金細工技法が発見されている。19世紀には、ローマの宝飾商カステラーニを筆頭とし、発見された古代の遺物にインスピレーションを受け、デザインや技法をジュエラー達が研究し「古代様式」「アンティックリヴァイヴァル」「考古学様式」のジュエリーが作られている。

フランス 19世紀第二四半世紀
素材: アメジスト・シトリン・18金
サイズ:L39.3cm W2.7-3.7cm
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France, 19th century, second quarter
Material: Amethyst, Citrine, 18K Gold
Size: L39.3cm W2.7-3.7cm
Price : Please contact us ▽

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