N°0477　18世紀　ダイヤモンドの犬　アンティークリング

フランスの1700年代後期、ルイ16世王とマリーアントワネット王妃の時代のアンティクジュエリーをご紹介致します。
この指輪は、18金と銀で作ってあり、中央の犬の銀彫金へダイヤモンドを飾り、

フレームの縁にダイヤモンドがセッティングしてあります。

ダイヤモンドの犬の背景の、ロイヤルブルーのエマイユの銀の台座には、植物文様が彫金してあり、半透明のエマイユから図柄が透けて見えます。

エマイユのロイヤルブルーは、ルイ16世王の装飾品に、ロイヤルブルーの下地に黄金の百合の紋章の飾りが見られるように、フランスのブルボン王朝のシンボルカラーです。

リングの後面と輪はローズゴールドの18金製のクローズドセッティングで、中央に向かって曲線を描いており、着けた時に指に添う形です。

ヨーロッパでは犬は「愛情と忠実」のシンボルです。この18世紀のアンティークリングは、ジュエリーにダイヤモンドのように硬質な「愛情と忠実」の意味があると言えるでしょう。

18世紀のフランス貴族たちは、男女問わず宝石や凝った装飾のジュエリーを着けました。特にこのようなダイヤモンドの指輪は、当時でも非常に高価で、宮廷貴族だけが着けられるジュエリーでした。

18世紀、ダイヤモンドは遠くインドから石商人が命と時間をかけてヨーロッパまで運んできましたし、ごく一部の人々にしか手に入らないものだったのです。このダイヤモンドの犬のリングは、当時はメンズジュエリーで、現代でも男性がつけても素敵なスタイルのアンティークジュエリーです。

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