N°0883 鷲と狐 18金製フレーム付ナポレオン帝政期アンティークローマンモザイク
フランスのナポレオン1世皇帝期、1780年〜1800年代初期頃のアンティークローマンモザイク作品をご紹介致します。
このローマンモザイクはローマの著名なモザイク工房「ジャコモ・ラファエリ」製で、フレームは18金製で同じ時代にフランスで作っています。
モティーフは「鷲と狐」、空から舞い降りる鷲が狐を襲う瞬間を捉えています。
たくさんの色のモザイクガラスを使い、空の白から水色、グレーへの微妙なグラデーションや、鷲の翼、狐のふさふさとした毛皮の感じ、草原の緑色など、豊かな色調を作っています。
ローマのモザイク工房「ジャコモ・ラファエリ(1753-1836)」は、ナポレオン1世皇帝の御用達工房でした。
ラファエリ工房の世界的に有名な作品に、現在ウィーンのミニム教会蔵の、ナポレオン1世皇帝が1809年にオーダーした、ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの絵「最後の晩餐」を同じサイズで作ったローマンモザイクがあります。
最後の晩餐のローマンモザイクは、ナポレオン1世皇帝の失脚前に完成せず、最後の神聖ローマ帝国皇帝フランツ2世(後のオーストリア皇帝フランツ1世)が買取り、ベルヴェデーレ宮殿へ入れる予定でしたがサイズが合わず、その後息子のオーストリア皇帝フェルディナント1世がミニム教会へ寄付し、現在教会の壁に飾ってあります。
ちなみにフェルディナント1世の姉は、ナポレオン1世皇帝の皇后マリールイーズでした。
フレームは18金製で、当時は宝石箱や貴重品を仕舞う小ぶりの家具にはめ込むために作られたと考えられます。
裏面はローマンモザイク用金属製の台座で、周囲のフレームは18金製です。
極小のモザイクガラスのローマンモザイクは美術品の一つで、ヨーロッパでは絵画のように額装をして飾り楽しみますから、
例えば下のように、深緑やこげ茶、黒などのベルベットや絹地で縁取り、金泥塗りの18世紀から19世紀のフランスのアンティークフレームへセットしますと合いますし、モダンなフレームも綺麗でしょう。
フレームとセッティングはご希望に応じてご紹介致しますので、お問い合わせ下さい。
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モザイク:ジャコモ・ラファエリ工房(ローマ)
Atelier Giacomo Raffaelli (Italy_Rome)
フレーム:フランス
18世紀第四四半世紀〜19世紀第一四半世紀
素材: モザイク・18金
サイズ:直径7.3cm
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Mosaic: Atelier Giacomo Raffaelli (Rome)
Frame: France
18th century 1st quarter-19th century 1st quarter
Material: Mosaic, 18K gold
Size: diameter 7.3cm
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