アンティークジュエリー物語n.42
12月の流行は?
パリの1931年
前回のコラム n.41ヴォーグ・パリの1931年12月号より、モードのページをご紹介してまいります。
12月はノエルの月、ノエルとはフランス語でクリスマスのことで、パーティにプレゼントの月ですから、ドレスなども沢山の掲載があります。
例えばいつもの香水の広告でも、豪華で冬らしい感じで、黒の、ボリュームのあるドレスがエレガントですね。
他に日中の装いとして、着易いジャージー・ワンピースや、シンプルなコートワンピースを紹介していますし、
車で遠出、公園で待ち合わせ、街で、愛犬と散歩、と、シチュエーション豊かに冬の流行を紹介しています。
コート特集もあり、愛犬と一緒にと・・・パリジェンヌの街歩き用から、雪の日のコートまで紹介しています。
そして12月の大特集、今年のソワレのドレスのトップページでは?
控えめに揺れるドレスに、首に添うネックレスを合わせるのが最先端、と紹介しています。
シンプルなドレスに華奢なダイヤモンドのネックレスと、ボリュームのあるダイヤモンドのバングルに、ダイヤモンドの指輪の組み合わせは、今の時代にも通用するエレガントさが魅力ですね。
下のお出かけ用コートスタイルでは、ここでも、短めの首に添うネックレスを着けています。
小さめの真珠を2連に着けると若々しく、との説明で、デコルテの綺麗な方なら、こんな着け方がお薦めですし、このクラッチタイプのバッグは、今また流行っていますので驚きです。
そしてこちらは豪華なソワレのドレスです。
羽根のショールに輝くジュエリー、ブローチを、バックルのように着けたり、ダイヤモンドや色の宝石のブレスレットの2連重ねという贅沢な着け方も、華やかな12月ならではですが、あえて指輪とイヤリングは着けていないのが、はずした感じの、フランスらしいシックな着け方です。
そして12月号に欠かせないのは、「ノエルのプレゼント」特集です。
クリスマスツリーと暖炉の写真からは、待ち遠しさが伝わって来ますね。
さて1931年のパリでは、どんなプレゼントが薦められていたのでしょう?
次のコラム n.43では「ノエルのプレゼント」をご紹介してまいります。