N°1077　Sold*　ショーメ – エメラルド・真珠　アンティークネックレス

こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。

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パリの宝飾商「ショーメ」のアンティークジュエリーをご紹介致します。
1920年代のジュエリーで、トップに揺れるポワールカット（洋梨）のエメラルド、プラチナ製フレームでダイヤモンドをセッティングしたフロント型クラスプと、55珠の真珠をつないだネックレスです。

フロントクラスプのサイズは、縦12.5mm、幅22mmで、バゲットカットダイヤモンドをシメントリーに配し、全体をオールドカットのダイヤモンドで飾っています。
向かって右側に開閉部分があり、ダブルセキュリティ・システムで、留めますと見えないつくりです。

その下にはオールドカットのダイヤモンド、ポワールカットのエメラルドは縦22mm、幅8mmのサイズです。
エメラルドはトップにプラチナのバーを通し、左右のプラチナ板で支えるセッティング方法で、貴金属の傘を被せず、石のトップまで色が綺麗で厚みがあるカボション型の宝石の美しさを最大限に生かしています。

エメラルドは天然石で美しい緑色で、真珠はごく初期の養殖真珠で直径約7mm珠です。
粒揃いの真珠と、エメラルドだけでもショーメの美しさを語っていますが、その上、当時ならではの作りがあります。

それは、クラスプから左右４珠目までの真珠と真珠の間に、円盤型にカッティングしたダイヤモンドが３石セットしてあることです。

ダイヤモンドの円盤の厚みは約1.1~1.2mm、直径は手前から、5mm、4mm、3mmの大中小のサイズです。
ダイヤモンドは光を受けて強く輝いています。
どの宝飾技法も、カルティエ、ショーメ、ブシュロンなどの、パリのグランサンクのジュエラーならではの宝飾技術です。

真珠は初期の養殖真珠で、知られているように養殖真珠は1900年初めに日本で作られ、その後ヨーロッパへ輸出されジュエラーで使われました。

初期の養殖真珠は、いかに天然真珠に近づけるかを目標にし、多くの時間をかけ、汚染の無い美しい海で作った珠で、100年近くの時を経ても大変艶やかに輝いています。
当時は、あまりに美しく天然真珠と見紛うほどでしたので、天然真珠の業者が敗訴運動を起こしたほどでした。

ヨーロッパの人々にとって、日本から送られてくる真珠は東洋の美のシンボルとして非常に好まれ、特にこのアンティークネックレスの珠のように粒揃いの真珠は、見事なエメラルドやダイヤモンドとジュエリーに仕立てられたのです。

エメラルドの鮮やかな緑と、ダイヤモンドの輝きとのコンビネーションが印象的な、ショーメのアンティークジュエリーです。

※　ショーメ　Chaumet　宝飾商_メゾン

1770-80年頃にマリ=エティエンヌ・ニト（1750-1809）によりパリで創業。ナポレオン1世皇帝の宮廷の御用達ジュエラーとなる。革新的でデザインの美しいジュエリーを得意としたショーメは、皇后ジョゼフィーヌを筆頭とした宮廷の貴婦人のためにジュエリーを作り、フランスだけでなく、オーストリアのハプスブルグ家の御用達にもなる。
ニトの後、息子のフランソワと、エティエンヌ・ルニョ・ニト（1779-1853）が、その後も息子のジュールとジャン・バティスト・フォサン（1786-1848）が引き継ぎ、フランス、オーストリア、イングランド、イタリア、スペインなどのヨーロッパの各時代の各国の宮廷ジュエラーとして活躍し、王侯貴族階級を顧客年、式典用の豪華なティアラを創作している。
1862年にジャン・プロスペル・モレルが経営権を取得し、1874年に娘婿でパートナーのジョゼフ・ショーメ（1854-1928）がメゾンを引き継ぎ、現在のメゾン名「ショーメ」となった。本店はパリのヴァンドーム広場12番地で、現在もメゾンは続いている。

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