N°0767 ダイヤモンドのジャルディネッティ アンティークペンダント
1700年代中頃のフランスのアンティークのペンダントをご紹介致します。
これは花籠やブーケの装飾様式の「ジャルディネッティ(詳しくは最下方へ)」のアンティークジュエリーで、素晴らしいのは約40カラットのカボションカット状のサファイアへ「ジャルディネッティ」モティーフがセッティングしてあることです。
花壺にいけたブーケの形の銀フレームへダイヤモンドを飾り、それを濃紺のサファイアへセットしてあります。
サファイアのフレームは18金製で、周囲には銀フレームとダイヤモンドで取り巻いてあり、バチカンは銀製でダイヤモンドのセッティングがあります。
縦38mm、幅25mmのペンダントで、銀細工はとても繊細ですし、カボションカット状のサファイアの曲線に添って、フレームをカーブさせ、大変小さなビスによりサファイアへセッティングしています。
後面は18世紀のクローズドセッティングで、サファイアとバチカンは銀で、周囲のダイヤモンドは18金で閉じてあります。
ダイヤモンドは、現在より大変稀少であった1700年代でしたが、それでも透明度が高くわずかなインクルージョンの、綺麗な宝石を使っているのも魅力です。
サファイアは濃紺で、半透明な青が艶やかに光り、白いブーケをより引き立てています。
フランスの17-18世紀は花の時代と言われ、オランダ海洋貿易を通じて、チューリップ、薔薇、ダリア、菊などの美しい花々がもたらされました。
王侯貴族達は宮殿の敷地へ庭園や温室を造り、植物を育て大変珍重し、花々をの
ドレス、香水、ジュエリー、陶磁器といった工芸品へ写しました。
下の花に囲まれた貴婦人は、ルイ15世(在位1715年 – 1774年)の公妾ポンパドゥール侯爵夫人で、花を大変愛しました。
18世紀前期の「ロココ文化」の中心人物で、今も続いているセーヴル磁器やリヨンの絹織物、ドレス、室内装飾といった全てへ、アドバイスやアイデアを出し、それを身につけ使い、ヨーロッパ中の王宮へ紹介した、いわゆる18世紀のトップモデルであり、デザイナーでした。
セーヴル磁器には「ピンク・ポンパドゥール」という色名が残っています。
このアンティークペンダントは、18世紀前期の美術様式の「ロココ文化」の一つで、フランス工芸が花開いた時代のジュエリーです。
18金製のアンティークチェーンでつけられると素敵で、チェーンはご紹介致せますのでお問い合わせ下さい。
※ ジャルディネッティ
「ジャルディネッティ」とはラテン語源泉で、17世紀後期から18世紀に、主にフランスで創作された宝飾様式です。花籠やブーケのデザインのアンティークジュエリーのことを言います。
ジャルディネッティのジュエリーについては、こちらもご覧下さい。
N°0587 18世紀・花壺装飾の指輪/アンティークリング
フランス 18世紀中期
素材:サファイア・ダイヤモンド・18金・銀
サイズ:L3.8cm W2.5cm H0.7cm
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Pendant
France, mid-18th century
Material: Sapphire, Diamond, 18K Gold, Silver
Size: L3.8cm W2.5cm H0.7cm
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