N°0985 パピヨン 蝶々型アンティークブローチ
フランスの19世紀中期のナポレオン3世皇帝時代のアンティークジュエリーをご紹介いたします。
これはフランス語で「パピヨン – 蝶々」のブローチで、サイズは幅6cm、縦4cmで、全面を宝石で飾ってあります。
羽はダイヤモンド、サファイア、ルビーで、目にはエメラルドを、中央にはサファイアとオパール、ダイヤモンドをセッティングしています。
触覚とルビーのフレームは18金製、その他は銀製フレームで、中央のサファイアとオパール、ダイヤモンドのフレームには、ミルグレーン(粒状彫金)があります。
後ろ面は18金製で、宝石は全て後側を開けたオープンセッティングで、光により色と輝きがより綺麗に見える作りです。
ブローチパーツはビス留め式でしっかりとしています。
このアンティークジュエリーは、ご覧のように表面を全て宝石で埋め尽くしたデザインで、その上いろいろなサイズ、形の宝石を使っています。
後ろから見ますと、19世紀の宝飾師の技術によって、蝶の形に貴金属をカットし、面を磨き上げてフレームを作っているのが見えますが、その上、サイズ、形の違う宝石を、1石づつセッティングするための台座、爪留め、フレームを作っています。
しかも表面は銀、18金、後面を18金でと素材の違う台座を組み合わせており、このブローチを仕上げるために、いかに高度な技術が必要か、そして多くの時間と労力が必要であることがわかります。
どの石も美しい色合いで質の高いものをセットしており、神秘的な宝石オパールは、光の角度で万華鏡のように色が変わり、虹色に輝いていますし、サファイアは深い青、ルビーもフーシャピンク色です。
オパールの色が光の向きによって変化することを、「遊色 -プレイ・オブ・カラー」と呼びますが、空に遊ぶ蝶は自然界の宝石のような存在で、このアンティークジュエリーは、同じく天然石をふんだんに使い、自然の美をジュエリーへうつしています。
色合いの綺麗なアンティークブローチで、装いの色を問わずお着けいただけます。
蝶々はヨーロッパでも東洋でも、古代から幸運のシンボルと言われますが、より詳しくはこちらのコラムもどうぞ。
アンティークジュエリー物語 n.60 世界のシンボル 蝶
フランス 19世紀中期
素材: ダイヤモンド・サファイア・ルビー・オパール・エメラルド・銀・18金
サイズ: L4.0cm W6.0cm
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Butterfly Brooch
France, mid-19th century
Material: Diamond, Sapphire, Ruby, Opal, Emerald, Silver, 18K gold
Size: L4.0cm W6.0cm
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