N°0308 Sold* 花と果物彫金シール アンティークペンダント
こちらの作品は販売済となりました、ありがとうございました。
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フランスのマリーアントワネット王妃の時代のアンティークジュエリーをご紹介致します。
18世紀後期の18金製シール型ペンダントです。
高さ37mm、幅25mm、奥行き22mm、底部にはカーネリアン(紅玉髄)のインタリオがセットしてあり、全面に果物や花の彫金で飾ってあります。
4面全てが装飾違いで、上の方には大きく波打ったアカントスの葉に貝殻、トップのリングには巻き貝やリボンが彫ってあり、
下の方には薔薇やブルーエの花、梨、柘榴、メロン、無花果、葡萄といった果物が彫ってあります。
30倍に拡大しても細かい細工がより綺麗に見えるくらい、見事な彫金です。
たくさんの花や果物が彫ってありますが、18世紀はオリエントの国々からヨーロッパへ多くの花々や果物がもたらされ、宮廷には庭園や温室を作り、フランスの庭園文化が花開いた時代で、マリー・アントワネット王妃も農園を作って楽しんだことが知られています。
古くからヨーロッパでは、果物や花は「豊かさ」のシンボルとして、飾りに使われてきました。
立体的に果物や花を彫った上、艶消し、ポリッシュ、粒状彫金を駆使し、陰影を出しています。
下の画像では、わずか7mmほどの中にざくろ、薔薇、葉、実を彫り、背景は目視ではわからないくらい細かい粒彫金の仕上げです。
底部には「トゥジュール・フィデル 〜永遠の誠実」とハートと矢羽を陰刻したカーネリアンがセットしてあります。
このペンダントの希少なことに、シール部分のフレームが扉になっていることがあります。
それを開くと内部には線彫刻のマリー・アントワネット王妃のプロフィールがあり、蓋側には、「ローアン公爵夫人の想い出と共に、1828年11月20日」の言葉が彫金であります。
これは、18世紀後期にマリー・アントワネット王妃の女官であったローアン公爵夫人へ贈られたジュエリーで、その後、1828年にローアン公爵夫人よりとあるフランスの公爵家へ遺産として譲渡され、その記念として言葉を彫り、今に至っています。
小さな「豊穣の黄金」と言えるこのペンダントは、王妃のジュー・プリヴェ(近親・寵臣へ与える為の宝飾品)で、アンティークのチェーンで着けられると素敵なジュエリーです。
似合うチェーンはご紹介致しますので、お問い合わせ下さい。
フランス 18世紀後期
素材:カーネリアン・18金
サイズ:H3.7cm L2.5cm W2.2cm
Sold*
Pendant Intaglio
France Late 18th century
Material: Carnelian, 18K
Size: H3.7cm L2.5cm W2.2cm
Sold*